往還=往復  富山の薬屋さん、往時の日本の健康のお助け隊、情報の伝達隊

一年に一度柳行李(やなぎごうり)を大きな唐草模様の風呂敷で、肩より頭の上にまで高く背負って、一軒一軒家庭を回って、薬を入れ替えて呉れていた、子供の頃は紙で作った風船を貰うのが嬉しかった。お蔭で村々の人々に、健康の維持と東京や京都、お伊勢さんや本願寺、都会の流行り、衣食住についても、もとより情報の一助とし、全国の文化の共有が伝わっていったものではないかと思う、いまはドラック店買えばいつでも手に入る年中無休の便利さ、然し今でも黙々と地方では先人たちの特徴を受け継いで家庭配置薬を行っている、農協は50年以上現代もきめ細目にサービスを続けている。目的が間違っていない組織が日本地域社会を支えている。