往還=往復  雨の中の桜は儚いものと思う。

この時期花を代表して桜には一寸辛いのではないか。通常の時期には少し早く咲き、たまたま雨に見舞われて、何かと桜に八つ当たりしたくなる。それは確かにいろんなことも予定がある、それは人間の予定であり桜は桜で予定がある、桜に予定があるのかな、桜は花を咲かせる一番の時期を選んでいる。人は自分の都合の良い時を選んでいる。とは言っても現代ではそれは人間が桜の木の氣に成って見れば分かるのである、いまは観賞用の花を人工的に早めたり遅らしたり所謂日照調節や温度調節でかなりの調節をやっている、であれば、自然の観察を具体的にやっておけば計画は立つのである。しかし単なるお花見ぐらいでその必要もなかろう、少しは人間の我が儘もお薬に成ってもよい。